地元の祭りは誰のものなのか


今週のお題「これって私の地元だけですか」

 

先日、びわ湖花火大会で「優良観覧席」が設けられたことが話題になりましたね。

 

有料席と道路の間に設けられたフェンスの高さが目隠しで4メートルもあり、楽しみにしていた地元住民の方を中心に色々と物議をかもしたようです。

 

お祭りについては私も思う所があり、私の地元、大阪の泉州地区では毎年9月になると「だんじり祭り」というお祭りがあります。

大阪府岸和田市が発祥の祭りで、何十、何百人もの地元有志が町毎に山車(装飾屋根のついたデカい台車)を引っ張って市中を駆け回る、という勇壮な行事です。

 

この祭りに命を捧げるくらいの熱狂的な人も多く、小中の同級生等はだんじりの為だけに地元に就職する猛者もいたほどです。

 

ただ、自分はと言えば幼少期は祭事ごとに全く興味が無い人間で、当日は家でゲームをしているか、映画を見て過ごすのが恒例でした。(新卒早々に地元を離れました)

 

そんな幼少のある年、最終日の祭りが終わった後に友達を労いがてら、お菓子と甘酒目的で地元の公民館に行きました。

 

丁度、だんじりを車庫?に納める所でした。

 

とても印象的だったのが、納める際、恰幅の良い大の大人が皆、車庫を囲んで祭りの後を惜しんで泣いていました。

 

その異様な光景に、子供心では「え?そんな泣く事…?」と、若干引きながら見ていましたが、今思えばそれくらい地域住民にとって、祭りは愛着のあるものだったいうことでしょう。(大人になって成長したな、と思った瞬間です)

 

なので、今回の花火大会の件は、4年ぶりで楽しみにしていた地元の住民の気持ちも少し分かり、さぞかし残念だったろうな、と思います。

 

 

ただ一方で、主催者側の「事故を防ぐ為」という意見はそれ以上に共感してしまいました。

 

今年、4年ぶりに開催された花火大会への来場者はおよそ35万人で、これは開催地の大津市とほぼ同じくらいだったそうです。

 

久々の開催で万が一の事態を避けるために、主催者側も苦渋の決断だったかと思います。

 

 

私の地元の「だんじり祭り」も、小さい頃は「○○がケガした」「●●町のだんじりがこけて電柱が折れた」となどいう話をクラスでよく聞きました。

 

今も振り返るために少し検索していると、サジェストに「〇者」、「事故」って普通に出てくるんですよね。楽しむための祭りでこうなっては本末転倒かと思います。だんじりだけに。ってか、事故多いな(;^_^A)

 

長年地元に住んでいるとどうしても、「そういうもんだから」となってしまいがちですが、今はSNSの普及もあり、規模が大きくなればなるほど勝手を知らない人たちも増えてきます。

皆が楽しく、毎年お祭りを楽しめるように、主催者側に一層の配慮が求められている、と思いました。

 

来月は出張で合間に空きがあるので、時間があれば久々に地元の祭りも見たいと思います。青年団の方は、熱中症に気を付けて頑張って下さい。それでは。